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声優を目指す人数とデビュー数

  • irebunsuta
  • 2016年10月7日
  • 読了時間: 3分

 現在、声優を目指している人はおよそ30万人、声優の数自体はおよそ1万人いると言われています。

さらにその中で声優だけで食べれている人となるとより人数が少なくなります。

これは声優業界に限らず、芸能業界であればどこも同じのようです。

需要と供給のバランスを考えれば仕方ないことではありますが、

改めて競争の厳しさを感じますね。

 そこで、実際にどのくらいの人数が毎年アニメデビューしているかカウントしたところ、

10年ほど前は平均15人だったのが。現在では平均25人ほどになっており、

その人数は増加してます。

ではなぜ増えたのかという点ですか、

ざっくり言うとアニメ製作費を最大限まで抑えて作ろうとしているからです。

もちろん声優ファンの人ならそんなことわかっていると思いますが、問題はなぜそうなったかです。

これを結論から言うと利益の出し方の違いだと見ています。

 昔のアニメは、アニメの関連商品を売る、

スポンサーの商品やCM媒体として利益を上げていました(今でいう妖怪ウォッチの売り方です)。

そのため、一つのアニメを継続して続けたほうが利益が出ることになりますので、

声優の数を今ほど必要としません。

 今のアニメは製作委員会方式というものを取っており、

これをざっくり説明すると、 アニメの製作費用を複数の会社で出し、利益は山分けするということです。

これのメリットは1社あたりのリスクが減り、よりたくさんの資金が集まりやすいという点です。

イメージとしては株に近いと思います。

利益の上げ方としては、 BDやDVD、関連グッズの売り上げがメインとなります。

昔との大きな違いとしてはターゲットが高齢化していること(昔は子供中心)、

スポンサー収入がないことでしょうか。

もちろんこの場合でも、同じ作品が継続して人気を保てれば、

1,2クール以上アニメを続けても問題ありません。

今でもジョジョあたりは深夜枠でも長く放送しています。

ですが、今のアニメはほとんどが1期より2期のほうがDVDやBRの売り上げが落ちます。

これを単純にアニメの質が落ちたかせいかどうかはなんとも言えませんが、

視聴率よりグッズの売上を重視するようになったので、内容よりビジュアル面を重視するようになっています。

これを言ったらファンの人には怒られるかもしれませんが、人気の出た「けいおん!」や「 らき☆すた 」はビジュアル面は優れていますが、作品自体が面白いかというと並程度です。

少なくとも内容だけみればもっといい作品はあると思います。

ラブライブも内容が悪いわけではありませんが、人気が出た理由はやはりキャラの可愛さです。

また、キャラを演じている声優がライブをやったり、声優自体にもタレント性が求められてきます。

つまり、今のアニメ業界において声優は可愛い(かっこいい)声優で、なおかつギャラが安ければ、

他の部分は比較的どうでもいいということになるでしょう。

さらにラブライブなどのように声優が表舞台で活躍することが多くなり、

タレント的な人気を求めて声優を目指す人が増えていることが、

このことに拍車をかけているともいえるでしょう。

製作員会方式はまだまだ主流なので、

これからも声優のインフレ状態は続いていくと思います。

このような現状をどのように捉えるかは人それぞれだと思います。

ただインターネットの普及で声優の仕事自体も多様化しているため、

昔のやり方に拘らなければ声優のインフレ化に対応する方法はあるように思えます。


 
 
 

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